京都塗料商業協同組合

原色と顔料

塗料は一般に内部用・外部用の用途別のほかに耐薬品性を初め種々の機能 が要求されるので、それぞれの用途、機能別に顔料が使い分けられています。 ここで紹介します原色とは単色の顔料を使い作られた原色塗料を意味しています。一般的に通常の色であれば、白、黒、赤さび色、黄、青、緑の6種類の原色でかなりの色を作ることが出来ます。

白系原色

現在のほとんどの種類の塗料がチタン白(二酸化チタン)をベースにした原色であるといっても過言ではないくらい多量につかわれています。その他亜鉛華(酸化亜鉛)等が多少使われています。

黒系原色

天然ガス等から作られたカーボンブラックが主体であり、他に鉄黒(酸化鉄黒)、黒鉛(グラファイト)等が多少使われています。

赤系原色

広い意味での赤系としてべんがら(酸化鉄系赤錆色)が最も多く用いられていますが、鮮やかな赤にはトルイジンレッド系が使われることが多く、又、耐候性を求めてシンカシャレッドも用いられます。他にクロムバーミリオン等も使われています。

黄系原色

黄色酸化鉄(鉄黄)と黄鉛(クロム酸鉛)と有機系が用いられ、おのおの色合い、耐候性等の違いにより使い分けられています。
外部用の黄色の原色としては、黄鉛よりも黄色酸化鉄が使われています。

青系原色

一般的には紺青が主力でしたが、今では多少高価でも耐候性等の性能に優れているためフタロシアニンブルーが主流となっています。
その他群青等も使われています。

緑系原色

普通緑色の色は青と黄の混合により作られますが、フタロシアニングリーン等の顔料を用いた原色が作られていて、特に鮮やかな色や耐候性を要求される場所などに使われています。

黒系原色