京都塗料商業協同組合

塗料塗装用語集

塗料・塗替えに関する用語集です。一般にはあまり耳にしない用語をわかりやすくまとめました。 同時に『塗料と環境』に関連した用語(緑色で表示しています。)も収録しました。

ア行

ISO

International Organization for Standardizationの略。1947年設立、電気分野をのぞく分野の規格を制定する国際基準化機構。95カ国が参加している内、18ヶ国が理事。日本は、経済産業省工業技術院に設置されている日本工業標準調査会が代表となっている。

ISO14001

ISOでは環境マネジメント分野における国際標準化を行なうため1993年2月、環境マネジメント専門委員会(TC207)を設置、環境マネジメントシステム、環境監査、環境ラベル、ライフサイクルアセスメント、環境パフォーマンス等の国際規格を作成、ISO1400として1996年夏制定した。

悪臭防止法

規制地域内の工事や事業所の生産活動に伴って発生する悪臭について、必要な規制をする事で生活環境を守り、住民の健康を保護する事を目的とする。

アクリル樹脂(―じゅし)

アクリルプラスチック、アセトン、化成ソーダなどを主原料とした重合体で比重小さく(約1.2)、高度高く(18-20)、かつ十分な光透過性を有するので、自動車から航空機および建築物まで広く使用されている。

上げ裏(あ―うら)

軒先の天井部分のように、上方に設けられたもので、下から見える部分。

朝顔(あさがお)

仮設足場時、落下防止を目的としてウケ口状に飛び出して仮設する足場のこと。

足場(あしば)

工事を行なう場合の仮設作業床、従業員の通路などの目的で構成された木製または鋼製の仮設物。本足場、一側足場、吊足場などの形式がある。

アスファルト防水(―防水)

アスファルトでアスファルトフェルト、アスファルトルーフィングを数層張り重ねた防水方法をいう。

アスファルトトルーフィング

アスファルトを侵み込ませたフェルトの両面に、さらにアスファルトを塗ったもので防水層として使われる。屋根材として使用。

亜麻仁油

アマの種子から得られる乾性油。リノレン酸・リノール酸・オレイン酸などの不飽和脂肪酸を主成分として含む混合グリセリド。塗料・リノリウム・印刷インク・油布・軟石鹸(なんせつけん)などの原料とする。

アレルギー性疾患

外部からの刺激(抗原:アレルゲン)と生体を守ろうとする抗体が結合(反応)して抗原の働きを止め、無毒化する反応抗原抗体反応というが、この疾患は、激しい抗原抗体反応によって起こる疾患のことである。
例:皮膚及び粘膜に見られるアレルギー性疾患
  皮膚:アトピー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎
  粘膜:花粉症、アレルギー性鼻炎、気管支喘息

RC

鉄筋コンクリート造りのこと。

ウエス

ぼろ・ぼろ布、機械類の掃除などに使う布。

打継ぎ(うちつ―)〔コールドジョイント〕

既設コンクリートに接続させてコンクリートを打つこと。または、コンクリート打ち作業の中絶によってできるコンクリート構造体の継ぎ目。

打放しコンクリート(うちはな―)

コンクリート面にタイル、モルタルなどの仕上げを施さず、型枠の木目などを残した表面をそのまま仕上げとする。

ウールローラー〔ナップローラー〕

耐水堅紙などの芯筒に繊維毛を植毛した塗装具。回転軸を持ったハンドルにこの筒を取りつけ、毛に塗料を含ませて、手によって転がすことにより塗装する。はけよりも熟練を要さず、均一な膜を塗り付けることができるので、近年非常に多く使用されることになってきた。毛の長さ(短毛、中毛、長毛など)、毛の種類を用途や塗料の種類・仕上り、下地の状態・性質に合わせて選択する。筒とハンドルを脱着式にしたものが一般的である。

エアスプレイ

塗料を霧状に噴出して塗装する塗装具。

エアレススプレイ

塗料を60~200kg/ヘイホウセンチメートルの高圧に加圧し、小口径から噴出し、吹付け塗装を行なう塗料具。

ALC

オートクレープ(高温高圧蒸気)養生して作った気泡コンクリート。軽量で断熱性、耐火性に優れ、内外壁、屋根、床などに使用される。

エキスパンションジョイント〔伸縮目地〕

長大な建物などの不同沈下や温度変化、震動などによる障害を避けるため構造材を切り離して施工し、その間に伸縮可能な継手を設けたもの。

エコマーク

(財)日本環境協会が定めた設定基準を充たす「環境保全型商品」につけられるシンボルマーク。エコマークを表示した商品を広く消費者に使用してもらい、また、生産者にもエコマークを表示できる商品を積極的に生産・販売してもらうことを目的としている。

エコロジー

人間と自然との環境を考える学問や活動のこと。

エフロレッセンス

石材やコンクリートなどの表面にできる白い結晶のこと。白樺、鼻たん、擬花ともいう。

エポキシ樹脂(―じゅし)

1分子中にエポキシ基を2個以上有する熱硬化性合成樹脂。エポキシ樹脂は黄~褐色の粘稠な液体または固体で分子量は300~8,000、比重1.15~1.20である。ポリアミンや無水フタル酸で架橋し硬化する。塗料のほか接着剤、電気絶縁材料に使われる。

エマルション塗料

塗料の主成分である油や樹脂を水中に乳化した塗料である。一般に互いに混合しない液体の一方が微細化し、他方の液体中に分散して乳化した液体のことをエマルションと呼ぶ。エマルションは分散媒である水が脱却することにより、エマルション粒子が凝集・融着して連続した皮膜を形成する。有機溶剤の代わりに水を使った水性塗料なので、人への健康や地球環境に悪影響を及ぼすことが少ないといえる。エマルションは、その他にも接着剤、食品、化粧品、油剤などさまざまな分野で広く利用されている。

MSDS

化学物質安全データシートのこと。業者間での化学物質の取引に使う際、含まれている化学物質の量・性状についての情報提供を義務づけた制度のこと。

エラストマー

常温付近でゴム弾性を示す高分子物質の総称。合成ゴムがその代表。プラストマーがその対語。

踊り場(おど―ば)

階段の中途の踏み板を広くして、足休めとした所。

オゾン層の破壊

オゾンは生物に有害な紫外線を遮る性質があり、地球上を被うオゾン層は紫外線から生物を守っている。しかし、エアコンやスプレーに使われているフロンガスが上空に運ばれてオゾン層を破壊する。

OP

油性ペイントのことだが、最近は合成樹脂調合ペイントが主流になっている。

温泉スケール

温泉中に溶け込んでいる成分が不溶性となって析出・沈殿・付着したもの。